注文住宅の一戸建てを新築するときは、完成後の住まいをイメージするように心がけましょう。一般的な賃貸アパートや賃貸マンションに入居して暮らしていた経験が長い人は、住まいの衛生環境の維持管理のために芳香剤や消臭剤を購入する機会が多くなりがちです。害虫予防のために殺虫剤を散布したり、駆除剤の購入をする機会も多くなります。注文住宅は住まいの衛生環境の維持管理のために購入する化学薬剤が、ほとんどありません。
天然無垢材を使用して建築される注文住宅は、木の香りが充満している住まいになるからです。芳香剤、消臭剤が必要なくなります。家計における環境衛生への支出は軽減されます。天然無垢材の香り成分には害虫忌避効果が含まれていますから、衛生害虫が繁殖しにくい環境になります。
殺虫剤や駆除剤の使用は、ごくまれになりますし、健康への配慮にもなります。害虫は屋外から侵入してることもありますから、近隣で害虫駆除が行われたり、殺虫剤が散布されたりしたときに、ゴキブリやネズミが逃げてるかもしれませんが、あくまでも一時的な侵入です。殺虫剤などの製品の購入は予防のための必要最小限で済ませられます。注文住宅が完成したとき、どのような香りの住まいに仕上がるのかを、あらかじめ予測しておきましょう。
香りを把握すると、カーペットや家具の選び方にも影響してきます。ヒノキとヒバとスギは、それぞれに香りが異なります。芳香剤と違って、一生の付き合いになる香りです。家族と話し合いながら決めると良いでしょう。